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2026年09月30日

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訪問介護でできること・できないこと|ヘルパーに頼める範囲と費用の目安

「ヘルパーさんに何を頼んでいいのか分からない」
「掃除をお願いしたら、この部屋はできませんと断られた」
「父の分の夕食を作るついでに、母の分もお願いできないの?」

訪問介護(ホームヘルパー)は在宅介護を支える中心的なサービスですが、「できること」と「できないこと」の線引きが分かりにくいため、ご家族が戸惑う場面が多くあります。

断られるのは、ヘルパーさんが不親切だからではありません。介護保険の決まりで、できないことが定められているためです。

この記事では、訪問介護で頼めること・頼めないこと、その理由、費用の目安、そして同居家族がいる場合の扱いを整理します。

訪問介護は2種類に分かれています

まず、この区別を知っておくと話が早くなります。

訪問介護の2つの種類の比較表。身体介護は体に触れる介助で入浴・排泄・食事、同居家族がいても使え1回約400円。生活援助は家事の代行で掃除・洗濯・調理、同居家族がいると原則使えず1回約230円
身体介護と生活援助の違い

身体介護でできること

ご本人の体に直接触れて行う介助です。

  • 入浴の介助(洗身、浴槽の出入り、清拭)
  • 排泄の介助(トイレへの誘導、オムツ交換)
  • 食事の介助
  • 着替え、洗顔、歯みがき、整容
  • 移乗・移動の介助(ベッドから車椅子へ、室内の移動)
  • 体位変換
  • 通院等乗降介助(車の乗り降りの介助。いわゆる介護タクシー)

ご本人と一緒に行う調理や掃除も、「自立支援のための見守り的援助」として身体介護に入ることがあります。ヘルパーがそばで声をかけながら、ご本人に手を動かしてもらう形です。

生活援助でできること

ご本人が自分でできない家事の代行です。

  • 掃除(ご本人が使う居室、トイレ、共用部分のうち本人が使う範囲)
  • 洗濯(ご本人の衣類)
  • 調理・配膳・片付け(ご本人の食事)
  • 買い物(日常品。近隣の店で)
  • 薬の受け取り
  • ベッドメイク、ゴミ出し

【重要】訪問介護では頼めないこと

ここが最もご家族の誤解が多いところです。

頼めない主なこと

  • ご本人以外のための家事:ご家族の分の食事、ご家族の洗濯、ご家族が使う部屋の掃除。
  • 日常生活の範囲を超える家事:大掃除、窓ふき、庭の草むしり、家具の移動、正月やお盆の特別な料理。
  • ペットの世話
  • 来客の対応
  • 金銭の管理、契約や手続きの代行
  • 医療行為(原則。下に例外があります)

理由は、介護保険が「ご本人の自立した生活を支える」ための制度だからです。家事代行サービスやお手伝いさんとは、目的そのものが違います。

どうしても必要な場合は、介護保険を使わない自費のサービスを利用する方法があります。訪問介護の事業所が、保険外のサービスを別料金で行っていることもありますので、相談してみてください。保険を使わないサービスについては【介護保険の枠外サービス】主な種類と費用相場は?全額自己負担を抑えてお得に使うコツをご覧ください。

医療行為の例外

すべてが禁止されているわけではありません。

  • 体温・血圧の測定、軟膏を塗る、湿布を貼る、目薬をさす、爪を切るなどは、状態が安定しているなどの条件を満たせば、医療行為にあたらないものとして行えます。
  • 喀痰吸引や経管栄養は、研修を修了したヘルパーが、医師の指示と看護師との連携のもとで行える場合があります。

どこまで頼めるかは、ご本人の状態と事業所の体制によって変わります。ケアマネジャーに確認してください。

同居家族がいると、生活援助は頼めないのか

よくある誤解です。「同居家族がいると、生活援助は原則として使えない」という考え方が基本にあります。家事ができる方が同居しているなら、その方が行えると考えられるためです。

ただし、これは絶対の禁止ではありません。次のような事情がある場合は、認められることがあります。

  • 同居のご家族に障害や病気がある
  • 仕事などで日中は不在で、家事を行うことが難しい
  • ご家族が高齢で、家事の負担が大きい
  • ご家族自身が介護疲れで限界に近い

判断は市区町村によって幅があります。「同居だから無理」とあきらめず、実際の状況をケアマネジャーに具体的に伝えてください。「週に何日、何時から何時まで不在なのか」「どの家事が滞っているのか」を数字で伝えると、検討されやすくなります。

ケアプランへの伝え方はケアプランの読み方|どこを見れば何が分かる?変更を頼むときの伝え方で解説しています。

費用と時間の区切り

訪問介護は介護保険のサービスです。時間の区切りごとに料金が決まっています。

区分 1回あたりの自己負担の目安(1割)
身体介護 20分以上30分未満 約250円
身体介護 30分以上1時間未満 約400円
生活援助 20分以上45分未満 約180円
生活援助 45分以上 約230円

早朝・夜間・深夜は割増になります。また、事業所の体制による加算が上乗せされるため、実際の金額は明細でご確認ください。

そして重要な点があります。訪問介護は、介護保険の区分支給限度額を消費します。回数を増やすほど枠を使うため、デイサービスなど他のサービスを圧迫します。限度額については【介護保険の限度額が足りない】要介護度別の上限一覧とオーバー時の対処法で解説しています。

要支援1・2の方は「総合事業」になります

訪問介護(介護給付)を使えるのは要介護1以上の方です。

要支援1・2の方は、市区町村が行う介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)の訪問型サービスを利用します。名前は違いますが、ヘルパーが自宅に来て支援する点は同じです。内容や料金は市区町村ごとに決められています。お住まいの地域包括支援センターにご確認ください。

相談窓口については地域包括支援センターとは?介護の相談で最初に頼る窓口の使い方をご覧ください。

利用を始めるまでの流れ

  1. ケアマネジャーに相談する(要支援の方は地域包括支援センター)
  2. ケアプランに位置づけてもらう——何を、週何回、何分頼むかを決めます
  3. 事業所を選び、契約する
  4. 訪問介護計画書を確認する——実際に何をするかが書かれています
  5. 利用開始

4の「訪問介護計画書」は必ず目を通してください。ここに書かれていないことは、当日お願いしてもできません。逆に言えば、頼みたいことは計画の段階で伝えておくのが最も確実です。

ヘルパーさんと合わないと感じたら

遠慮される方が多いのですが、担当者の変更は頼んでかまいません。

まず事業所のサービス提供責任者に伝えます。言いにくい場合はケアマネジャー経由で構いません。事業所そのものを変えることもできます。

ご本人が長く付き合う相手です。我慢して続けるより、早めに伝えるほうがお互いのためです。

訪問介護と訪問マッサージの違い

混同されることがありますが、使う保険も、できることも別のものです。

💡 2つの違い

  • 訪問介護:介護保険。生活を支える介助と家事。限度額を消費します。
  • 訪問マッサージ:医療保険。国家資格者による施術と関節可動域訓練。限度額を消費しません。

ヘルパーは、こわばった関節をほぐす施術は行えません。それは資格を持つ施術者の領域です。

「限度額がいっぱいで、ヘルパーの回数をこれ以上増やせない」という方は、枠の外にある医療保険のサービスを組み合わせる方法があります。3つの訪問サービスの違いは訪問リハビリ・訪問看護・訪問マッサージの違い|一覧比較と使い分けでご確認ください。

よくあるご質問

Q. 当日「ついでにこれもお願い」と頼んでもいいですか?

計画にないことはできません。ヘルパーは決められた内容を決められた時間で行っています。必要が出てきたら、ケアマネジャーに伝えて計画を見直してもらってください。

Q. 通院の付き添いは頼めますか?

車の乗り降りの介助(通院等乗降介助)は頼めます。ただし病院の中での待ち時間の付き添いは、原則として介護保険の対象外です。状況によって認められる場合があるため、ケアマネジャーにご確認ください。通院の負担を減らす方法は介護タクシーの使い方|介護保険が使える条件と通院負担を減らす選択肢をご覧ください。

Q. 散歩に付き添ってもらえますか?

自立支援につながるものとして、ケアプランに位置づけられれば可能な場合があります。市区町村によって判断が分かれるため、ケアマネジャーに相談してください。

Q. 留守中に来てもらうことはできますか?

ご本人が不在では利用できません。訪問介護はご本人への支援だからです。ご家族が不在でも、ご本人がいれば利用できます。

Q. 毎回違う人が来るのが不安です。

事業所の体制によりますが、できるだけ同じ担当にしてほしいと伝えることはできます。サービス提供責任者に相談してください。

訪問マッサージオリーブの「無料体験・評価」をご利用ください

「ヘルパーの回数を増やしたいが、限度額がいっぱい」
「体が固くなってきて、介助そのものが大変になってきた」

このような方へ、訪問マッサージオリーブでは「無料体験マッサージ」と「お身体の状態を正確に確認する無料評価」を実施しております。

  • 国家資格を保持する専門スタッフがご自宅へ訪問し、関節の可動域や筋肉のこわばりを評価します。
  • 医療保険のサービスのため、介護保険の限度額を消費しません。今のケアプランを削る必要がありません。
  • ケアマネジャー様と連携し、無理のない組み込み方をご提案します。

仙台市および周辺地域にお住まいの方を対象に訪問しております。

まとめ

  • 訪問介護は身体介護(体に触れる介助)と生活援助(家事の代行)に分かれる。
  • ご家族の分の家事、大掃除や草むしり、ペットの世話、金銭管理は頼めません。自立支援のための制度だからです。
  • 同居家族がいても、事情によっては生活援助が認められます。状況を具体的に伝えてください。
  • 頼みたいことはケアプランと訪問介護計画書の段階で伝える。当日の追加はできません。
  • 要支援1・2は総合事業。内容と料金は市区町村ごとに異なります。

※利用できる範囲や料金は、お住まいの市区町村や事業所によって異なります。ケアマネジャーにご確認ください。

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