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2026年10月04日
介護施設の種類と違い|特養・老健・有料老人ホームの選び方
「在宅の介護が限界に近い。そろそろ施設を考えたほうがいいのだろうか」
「特養、老健、サ高住。名前は聞くが、何がどう違うのか分からない」
「見学に行っても、どこを見ればいいのか分からなかった」
介護施設は種類が多く、目的も費用も入居の条件もそれぞれ違います。名前の似た施設が並ぶため、比較するだけで疲れてしまう方も少なくありません。
この記事では、主な施設の違い、費用の目安、選ぶときの判断の順番、見学で見るべきところを整理します。
まず押さえたい3つの施設
よく比較される3つから見ていきます。

特別養護老人ホーム(特養)
公的な施設で、費用が最も抑えられます。期限がなく、終のすみかとして暮らせるのが特徴です。
入居できるのは原則として要介護3以上です。人気が高く、申し込んでもすぐには入れません。申し込み順ではなく、必要性の高い方から入る仕組み(点数による優先度)をとっている自治体がほとんどです。
複数の施設に同時に申し込めます。待つことを前提に、早めに申し込んでおく方が多くいらっしゃいます。
介護老人保健施設(老健)
「家に帰るためのリハビリをする施設」です。医師が常勤し、理学療法士などのリハビリ専門職が配置されています。
入居期間は原則3〜6か月とされ、定期的に在宅に戻れるかを検討します。ずっと暮らす場所ではありません。
病院を退院した後、すぐに自宅に戻るのが不安な場合の受け皿としてよく使われます。
介護付き有料老人ホーム
民間の施設です。要介護度を問わず入居でき、施設の職員が介護を行います。
設備やサービスは施設ごとに幅があり、費用も高めです。入居時にまとまった一時金が必要な施設もあります。
待機せずに入れることが多い点が、特養との大きな違いです。
そのほかの選択肢
【住まいに近いタイプ】
- サービス付き高齢者向け住宅(サ高住):賃貸住宅です。基本は安否確認と生活相談で、介護が必要になったら外部の介護サービスを使います。自由度が高い反面、介護が重くなると住み続けにくくなることがあります。
- 住宅型有料老人ホーム:サ高住と同じく、介護は外部のサービスを使います。
- ケアハウス(軽費老人ホーム):比較的費用が抑えられる施設です。
【状態に応じたタイプ】
- グループホーム:認知症のある方が、少人数で共同生活を送ります。原則としてその市区町村に住民票がある方が対象です。
- 介護医療院:痰の吸引や経管栄養など、医療的なケアが日常的に必要な方が、長く療養しながら暮らす施設です。
サ高住と住宅型有料老人ホームは、介護保険の区分支給限度額を使います。介護が重くなると限度額が足りなくなり、自己負担が増えることがあります。この点は見落とされやすいので、入居前に確認してください。限度額については【介護保険の限度額が足りない】要介護度別の上限一覧とオーバー時の対処法をご覧ください。
費用の考え方
施設の費用は、大きく3つに分かれます。
- 介護サービス費(要介護度に応じて決まる。1割〜3割負担)
- 食費・居住費(部屋代)
- 日常生活費(理美容代、おむつ代、レクリエーション費など)
同じ施設でも、個室か相部屋(多床室)かで費用は大きく変わります。
そして重要なのが、公的施設には食費と居住費を軽くする制度があることです。
💡 確認しておきたい2つの制度
- 負担限度額認定:所得の低い方は、特養・老健・介護医療院・ショートステイの食費と居住費が軽減されます。申請が必要です。民間の有料老人ホームやサ高住は対象外です。
- 高額介護サービス費:1か月の介護サービス費の自己負担に上限があります。ただし食費・居住費は対象外です。
高額介護サービス費は高額介護サービス費とは|上限額の一覧と申請の流れ・対象にならない費用で解説しています。費用を比べるときは、この2つの制度を使った後の金額で比べてください。
選ぶときの判断の順番
いきなりパンフレットを集めると迷います。次の順番で絞り込むと決めやすくなります。
1. 医療的なケアが必要か
痰の吸引、経管栄養、インスリン注射、在宅酸素などが必要な場合、対応できる施設は限られます。ここで大きく絞られるため、最初に確認します。
2. 認知症の症状はどうか
歩き回る、大きな声が出るなどの症状がある場合、受け入れの可否が分かれます。グループホームが選択肢になることもあります。
3. 期限があるかどうか
「家に戻ることを目指す」のか「ずっと暮らす場所を探す」のか。ここで老健とそれ以外に分かれます。
4. 無理なく払い続けられるか
入居時の費用だけでなく、年金と貯蓄で、この先何年払い続けられるかで考えてください。途中で払えなくなるのが最も困る事態です。
5. 家族が通える場所か
見落とされがちですが重要です。通いにくい場所を選ぶと、面会が減っていきます。
見学で見るべきところ
パンフレットでは分からないことを見に行きます。
- においがしないか。排泄の介助が行き届いているかが表れます。
- 職員の表情と、入居者への声のかけ方。命令口調になっていないか。
- 入居者の様子。日中、全員がテレビの前に座らされたままになっていないか。
- 職員の入れ替わりが激しくないか。思いきって質問してよい点です。
- 夜間は何人の職員がいるか。
- 退去になる条件。「医療的ケアが増えたら」「認知症が進んだら」出なければならないのか。契約書で必ず確認してください。
- 看取りに対応しているか。
- 外部のサービスを使えるか。訪問マッサージなど、外部の事業者が入れるかどうかです。
可能であれば、食事の時間帯に見学してください。その施設の日常がいちばんよく見えます。
入居後も、体を動かす機会は必要です
施設に入ると介護の手は増えますが、体を動かす機会がかえって減ってしまうことがあります。安全のために座って過ごす時間が長くなるためです。
💡 施設入居中でも訪問マッサージを受けられることがあります
- サ高住・住宅型有料老人ホーム・ケアハウスなどは、利用できる可能性が高い施設です。
- 医療保険のサービスです:介護保険の限度額を消費しません。
- 施設の方針によります:入居前の見学時に「外部の事業者は入れますか」と確認しておくと安心です。
施設種別ごとの可否は施設入居中でも訪問マッサージは受けられる?施設種別ごとの可否と確認方法で詳しく解説しています。
よくあるご質問
Q. 特養はどこに申し込むのですか?
施設に直接申し込みます。複数の施設に同時に申し込めます。ケアマネジャーに相談すると、地域の施設の状況を教えてもらえます。
Q. 要介護1ですが、特養には入れませんか?
原則は要介護3以上ですが、やむを得ない事情がある場合は特例が認められることがあります。認知症で在宅生活が困難な場合、家族から虐待を受けている場合などです。市区町村にご相談ください。
Q. 待っている間はどうすればいいですか?
在宅のサービスを組み合わせて過ごしながら待つのが一般的です。ショートステイを定期的に使って、ご家族が休む方法もあります。ショートステイの使い方|介護者が休むための制度と早めに予約すべき理由をご覧ください。
Q. 本人が施設を嫌がります。
すぐに結論を出す必要はありません。まずショートステイで数日過ごしてみると、印象が変わることがあります。ご家族だけで抱えず、地域包括支援センターとは?介護の相談で最初に頼る窓口の使い方もご活用ください。
Q. 途中で別の施設に移れますか?
移れます。ただし環境が変わることによる負担は小さくありません。認知症のある方は特に影響を受けやすいため、慎重に判断してください。
訪問マッサージオリーブの「無料体験・評価」をご利用ください
「施設を考え始めたが、まだ在宅で頑張りたい」
「施設に入ってから、動く機会が減ってしまった」
このような方へ、訪問マッサージオリーブでは「無料体験マッサージ」と「お身体の状態を正確に確認する無料評価」を実施しております。
- 国家資格を保持する専門スタッフが、ご自宅や施設へ訪問し、関節の可動域や筋力を評価します。
- 医療保険のサービスのため、介護保険の限度額を消費しません。
- ご家族の見学・同席も歓迎です。費用はかかりません。
仙台市および周辺地域を対象に訪問しております。
まとめ
- 特養=費用が安く期限なし・要介護3以上・待機が長い。老健=在宅復帰が目的で原則3〜6か月。有料老人ホーム=費用は高めだが待機が少ない。
- サ高住・住宅型は介護保険の限度額を使います。介護が重くなったときの費用に注意。
- 公的施設には負担限度額認定があります。制度を使った後の金額で比べてください。
- 絞り込む順番は①医療的ケア ②認知症 ③期限の有無 ④払い続けられるか ⑤通える場所か。
- 見学ではにおい・職員の声かけ・夜間の人数・退去の条件を確認する。
※入居条件や費用は施設ごとに異なります。詳しくは各施設、またはケアマネジャー・地域包括支援センターにご確認ください。