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2026年10月05日

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高齢者の骨粗しょう症|家族が気づけるサインと骨折を防ぐ生活の工夫

「転んだわけでもないのに、背中が痛いと言う」
「気づいたら背中が丸くなり、身長が縮んでいた」
「骨密度が低いと言われたが、薬を飲むほどなのか分からない」

骨粗しょう症は、骨がもろくなり、わずかな力でも骨折しやすくなる病気です。

やっかいなのは、痛みなどの自覚症状がほとんどないことです。多くの方が、骨折して初めてこの病気に気づきます。

そして高齢の方にとって、骨折はそのまま寝たきりのきっかけになりかねません。

この記事では、気づくためのサイン、折れやすい場所、検査と治療、そして骨折を防ぐ生活の工夫を解説します。

骨粗しょう症は、誰に起こりやすいのか

圧倒的に女性に多い病気です。閉経によって女性ホルモンが減ると、骨を保つはたらきが弱まるためです。

【なりやすい方】

  • 閉経後の女性、高齢の方
  • 家族に骨粗しょう症や、骨折をした方がいる
  • やせ型の方、若い頃に無理な減量をした方
  • ステロイドの薬を長く使っている方
  • 喫煙、お酒の量が多い方
  • 糖尿病、関節リウマチ、腎臓の病気がある方
  • 寝たきりなど、体を動かす機会が少ない方

男性にも起こります。女性より人数は少ないものの、男性の骨折は女性より予後が悪いという報告もあります。「女性の病気」と決めつけないでください。

家族が気づけるサイン

自覚症状が乏しいため、見た目の変化から気づくことになります。

  • 身長が縮んだ。若い頃より4cm以上縮んでいる場合は要注意です。
  • 背中が丸くなってきた。背骨が少しずつつぶれている可能性があります。
  • 洗濯物を干す、上の棚に手を伸ばすのがつらそう。
  • あお向けに寝ると、背中が浮いて痛がる。
  • 原因の思い当たらない背中や腰の痛みが続く。

身長は、健康診断や受診のたびに記録しておいてください。縮み方は、本人も家族も気づきにくいものです。

折れやすい場所と、その影響

背骨(圧迫骨折)

最も多い骨折です。転ばなくても、尻もち、くしゃみ、重い物を持ち上げた拍子に折れることがあります。

痛みが軽く、本人も気づかないまま進むこともあります(いつの間にか骨折)。背骨がつぶれると背中が丸くなり、内臓が圧迫されて食欲が落ちる、息苦しくなるといった影響も出ます。

一度折れると、ほかの背骨も次々に折れやすくなります。圧迫骨折の後の過ごし方は【高齢者の圧迫骨折のあと】寝たきりを防ぐために家庭でできることと再骨折の予防で解説しています。

太もものつけ根(大腿骨の骨折)

最も影響が大きい骨折です。多くの場合、手術と入院が必要になります。

そして入院中に体力と筋力が落ち、そのまま歩けなくなる方が少なくありません。転倒を防ぐことが、どれほど重要かが分かる部分です。

手首、肩のつけ根

転んで手をついたときに折れます。手首の骨折は、その後の骨折を予測するサインともいわれます。

検査と治療

検査

骨密度の検査を受けます。腰の骨と太もものつけ根を測るDXA(デキサ)法が基本です。かかとなどで測る簡易な検査もありますが、診断には腰や脚の測定が推奨されます。

整形外科で受けられます。自治体の検診で骨密度検査を行っているところもあります。

治療

薬で骨折を防げます。骨が壊れるのを抑える薬、骨を作るのを助ける薬など、いくつか種類があります。飲み薬のほか、注射や点滴のものもあります。

お薬で気をつけていただきたいこと

  • 自己判断でやめない:症状が出ない病気のため、「効いている実感がない」とやめてしまう方が多くいます。やめれば骨折の危険が戻ります。
  • 飲み方の決まりが厳しい薬があります:起きてすぐ、コップ1杯の水で飲み、しばらく横にならない、といった指示が出ることがあります。薬剤師の説明どおりに。
  • 歯の治療の前に必ず伝える:骨粗しょう症の薬を飲んでいることを、歯科医師に伝えてください。抜歯などの際に配慮が必要な場合があります。

服薬を続ける工夫は高齢者の服薬管理|飲み忘れを防ぐ6つの工夫と薬剤師の訪問という選択肢でご紹介しています。

骨を守るために、今日からできること

薬とあわせて、生活の中でできることがあります。

骨を守るために今日からできることのチェックリスト。カルシウムを毎日とる、日光に15分ほどあたる、歩く・足踏みをする、家の中の段差をなくす、薬を自己判断でやめない、身長の縮みを記録する
薬とあわせて、生活の中でできること

食事

  • カルシウム:牛乳、ヨーグルト、チーズ、豆腐、小魚、青菜。
  • ビタミンD:鮭、さんま、いわしなどの魚、きのこ。カルシウムの吸収を助けます。
  • ビタミンK:納豆、緑黄色野菜。
  • たんぱく質:肉、魚、卵、大豆製品。骨の土台をつくります。

食が細くなっている方は、まず食べる量そのものを増やすことが先です。

日光

ビタミンDは、日光を浴びることで体の中でも作られます。1日15分程度、手や顔に日が当たるだけでも違います。外に出られない方は、窓際で過ごす時間をつくるだけでも意味があります。

運動

骨は、刺激が加わると強くなります。歩くこと、かかとを軽く床に落とす運動などが有効です。

歩けない方も、あきらめないでください。座って足踏みをする、関節を動かす、立つ練習をするなど、その方の状態に応じてできることがあります。

転ばない環境をつくる

骨を強くするのと同じくらい、転ばないことが大切です。

  • 段差をなくす、滑り止めを敷く
  • 夜間の足元灯をつける
  • 床のコード類、新聞、座布団を片付ける
  • スリッパより、かかとのある靴を

つまずきの予防は【高齢者の歩行でつまずく】原因と自宅でできる予防トレーニング&転倒防止ケアをご覧ください。

【重要】骨がもろい方への触れ方

ご家族がマッサージをして差し上げる場合、骨粗しょう症のある方には特に注意が必要です。

ご家族が行う場合に避けること

  • 背中や腰を強く押す、体重をかけて揉む
  • 体をひねる、反らせる
  • 手足を引っ張る
  • 痛がっているのに続ける

「気持ちよさそうだから」と強く押すのは危険です。骨がもろくなっている方では、日常の動作でも骨折が起こります。

ご家族ができるやさしいケアは高齢者の手足のケア|家族が自宅でできることと注意点で解説しています。

💡 訪問マッサージでの対応

  • 骨の状態に合わせて力加減を変えます:国家資格を持つ施術者が、お身体を評価したうえで行います。
  • 関節の動く範囲を保ちます:関節が固まると転びやすくなり、介助も大変になります。
  • 医師と連携します:骨粗しょう症の治療中であることを確認したうえで施術します。

よくあるご質問

Q. 骨密度が低いと言われましたが、症状はありません。治療は必要ですか?

症状がないからこそ治療する病気です。骨折してからでは、元の生活に戻れないことがあります。治療するかどうかは、骨密度の数値、これまでの骨折、ほかの危険因子をあわせて医師が判断します。

Q. カルシウムのサプリメントを飲めば大丈夫ですか?

サプリメントだけでは不十分です。ビタミンD、運動、そして必要なら薬を組み合わせます。また、過剰にとると別の問題が起こることもあります。医師に相談してください。

Q. 寝たきりですが、骨密度の検査は受けられますか?

装置まで移動できるかどうかによります。整形外科に相談してください。移動が難しい場合、血液検査や過去の骨折歴などから判断することもあります。

Q. 一度折れた背骨は元に戻りますか?

つぶれた形は元には戻りません。だからこそ、次の骨折を防ぐことが治療の目的になります。

Q. 骨に良いと聞いて、ジャンプをさせてもいいですか?

骨がもろい方には勧められません。その方に合った運動の強さは、医師や理学療法士などに確認してください。

訪問マッサージオリーブの「無料体験・評価」をご利用ください

「骨がもろいと言われ、どこまで動かしていいのか分からない」
「骨折してから、動くことを怖がるようになった」

このような方へ、訪問マッサージオリーブでは「無料体験マッサージ」と「お身体の状態を正確に確認する無料評価」を実施しております。

  • 国家資格を保持する専門スタッフがご自宅へ訪問し、関節の可動域や筋力を評価します。
  • お身体の状態に合わせて力加減を調整いたします。
  • ご家族の見学・同席も歓迎です。費用はかかりません。

仙台市および周辺地域にお住まいの方を対象に訪問しております。

まとめ

  • 骨粗しょう症は自覚症状がほとんどなく、骨折して気づくことが多い病気です。
  • 身長が4cm以上縮んだ、背中が丸くなったのは気づきのサイン。
  • 背骨・太もものつけ根・手首が折れやすい場所。太もものつけ根は寝たきりのきっかけになります。
  • 薬で骨折を防げます。実感がなくても自己判断でやめない。歯の治療の前は必ず伝える。
  • 骨がもろい方を強く揉まない・ひねらない・引っ張らない。

※診断や治療については、整形外科などの医療機関にご相談ください。

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