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2026年09月27日
訪問診療とは|往診との違い・費用の目安・始め方を家族向けに解説
「通院のたびに半日がかり。本人も付き添う家族も限界に近い」
「待合室で長時間座っているのがつらそうで、受診を嫌がるようになった」
「家で過ごしたいと本人は言うが、医療が受けられなくなるのが不安」
通院が難しくなってきたとき、選択肢になるのが訪問診療です。医師が定期的に自宅へ来て、診察や処方を行います。
ただ、「往診とどう違うのか」「費用は高くないか」「どうやって始めるのか」が分からず、検討しないまま通院を続けているご家族も多くいらっしゃいます。
この記事では、訪問診療の仕組み、往診との違い、費用の目安、始め方を解説します。
訪問診療と往診は、別のものです
どちらも「医師が家に来る」点は同じですが、性格がまったく違います。

【2つの違い】
- 訪問診療:あらかじめ計画を立て、定期的に訪問します。月に2回程度が一般的です。
- 往診:急に熱が出た、様子がおかしいなど、その都度の依頼に応じて臨時で訪問します。
訪問診療を受けていると、急な体調の変化があったときにも、同じ医療機関に往診を頼めることが多くなります。いつもの様子を知っている医師が来てくれることが、在宅医療の大きな安心につながります。
訪問診療を受けられる方
対象は、自宅などで療養していて、通院が難しい方です。
- 歩くことが難しい、寝たきりに近い
- 車椅子で、付き添いなしでは通院できない
- 認知症があり、外出や待ち時間が大きな負担になる
- 在宅酸素や胃ろうなどがあり、移動が難しい
- がんなどで、自宅で療養を続けたい
一人で問題なく通院できる方は、原則として対象になりません。「通院がつらいかどうか」の判断は医師が行いますので、迷ったら相談してみてください。
また、保険で訪問診療を受けられるのは、原則として医療機関から半径16km以内です。ご自宅から近い医療機関を探すことになります。
自宅でどこまでの医療が受けられるか
「家では簡単な診察しかできないのでは」と思われがちですが、病院の外来で行うことの多くは、自宅でも受けられます。
【訪問診療で受けられる主な医療】
- 診察、薬の処方(薬は薬局が届けてくれる場合もあります)
- 採血などの検査、点滴、注射
- 床ずれ(褥瘡)の処置
- 在宅酸素、胃ろう、カテーテルなどの管理
- 痛みや苦しさをやわらげる緩和ケア
- 自宅での看取り
さらに、在宅生活を支える書類の作成も、訪問診療の医師にお願いできます。
- 介護保険の主治医意見書(要介護認定の申請・更新に必要)
- 訪問看護の指示書
- 訪問マッサージの同意書
定期的に家に来てくれる医師がいると、こうした手続きがとても進めやすくなります。
費用の目安
訪問診療は医療保険で受けられます。自己負担は、医療保険の負担割合(1割〜3割)に応じて決まります。
1割負担の方で、月2回の訪問の場合、月7,000円前後がひとつの目安です。検査や処置、薬の内容によって、1万円程度になることもあります。このほかに薬代がかかります。
【知っておきたい費用のポイント】
- 医療費の上限があります:高額療養費制度により、1か月の医療費の自己負担には上限が設けられています。
- 介護保険の費用が加わることがあります:要介護認定を受けている方は、「居宅療養管理指導」という介護保険の費用が別にかかる場合があります。これは介護保険の区分支給限度額には含まれません。
- 交通費:医療機関によっては、別途請求されることがあります。
通院にかかっていたタクシー代や、付き添いのために仕事を休む負担と比べると、訪問診療のほうが結果的に負担が軽くなるご家庭も少なくありません。通院の手段については介護タクシーの使い方|介護保険が使える条件と通院負担を減らす選択肢もご覧ください。
正確な金額は医療機関ごとに異なります。初回の面談の際に確認してください。
訪問診療を始めるまでの流れ
1. まず誰かに相談する
相談先は次のいずれかです。
- 今のかかりつけ医:「通院が難しくなってきた」と伝えれば、訪問診療を行う医療機関を紹介してもらえることがあります。かかりつけ医自身が訪問診療を行っている場合もあります。
- ケアマネジャー:地域の訪問診療医の情報を持っています。
- 地域包括支援センター:ケアマネジャーがいない方の相談先です。
- 入院中の方は、病院の地域連携室:退院に合わせて手配してもらえます。
2. 医療機関と面談する
訪問診療を行う医療機関と、ご家族が面談します。病状や生活の様子、どこまでの医療を自宅で望むかなどを話し合います。
3. 紹介状と情報をそろえる
今のかかりつけ医から紹介状(診療情報提供書)を書いてもらいます。お薬手帳、保険証、介護保険証も準備します。
4. 契約し、訪問が始まる
訪問の曜日や時間、緊急時の連絡方法を確認して開始です。
医療機関を選ぶときに確認したいこと
- 夜間や休日に連絡がつくか、往診してもらえるか
- これまでの病気を診てもらえるか(専門外の病気がある場合)
- 訪問看護や薬局、ケアマネジャーとの連携ができているか
- 自宅での看取りに対応しているか(希望する場合)
- 費用の目安と、交通費の有無
24時間の連絡と往診の体制を整えている医療機関は「在宅療養支援診療所」と呼ばれます。夜間の不安が大きい場合は、この点を確認してください。
訪問診療と訪問マッサージを組み合わせる
通院が難しくなった方は、外出の機会が減り、体を動かす量も一気に減ります。医療を自宅で受けられるようになっても、筋力や関節の動きは、何もしなければ少しずつ落ちていきます。
💡 在宅医療と組み合わせやすい理由
- 同意書を訪問診療の医師に書いてもらえる:通院しなくても、訪問マッサージを始める手続きが進められます。
- 医療保険のサービスです:介護保険の限度額を消費しないため、デイサービスや訪問介護を減らす必要がありません。
- 体の変化を医師と共有できる:関節の固さやむくみなど、施術中に気づいたことをお伝えし、連携します。
医療保険が使える条件は【訪問マッサージの医療保険適用条件】対象となる症状と同意書の取得方法で解説しています。
よくあるご質問
Q. 今の主治医との関係が切れてしまうのが不安です。
訪問診療に移っても、専門的な治療が必要な病気については、病院の外来に通い続ける形をとることもあります。「普段の診療は訪問診療、年に数回の専門的な検査は病院で」という組み合わせです。面談の際に相談してください。
Q. 施設に入っていても受けられますか?
住まいの種類によっては受けられます。サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームなどでは、訪問診療を受けている方が多くいます。施設に確認してください。
Q. 急に具合が悪くなったら、救急車を呼んでいいのですか?
もちろん呼んで構いません。ただし訪問診療を受けている場合は、まず訪問診療の医療機関に連絡するよう取り決めておくことが多いです。ご本人の状態を知っている医師が判断できるためです。事前に確認しておいてください。
Q. 途中でやめることはできますか?
できます。状態がよくなって通院できるようになった場合などは、外来に戻ることもあります。
訪問マッサージオリーブの「無料体験・評価」をご利用ください
「通院が減って、家で動かない時間が増えた」
「足腰が弱り、このまま寝たきりになるのが心配」
このような方へ、訪問マッサージオリーブでは「無料体験マッサージ」と「お身体の状態を正確に確認する無料評価」を実施しております。
- 国家資格を保持する専門スタッフがご自宅へ訪問し、関節の可動域や筋力を評価します。
- 訪問診療の医師への同意書のご依頼も、手順をご案内してサポートいたします。
- ケアマネジャー様・医師と連携し、在宅生活を支えます。
仙台市および周辺地域にお住まいの方を対象に訪問しております。
まとめ
- 訪問診療は定期的・計画的、往診は急な体調変化への臨時の訪問。
- 対象は通院が難しい方。医療機関から原則16km以内。
- 費用は1割負担で月2回なら7,000円前後が目安。医療費の上限制度もあります。
- 始めるにはかかりつけ医・ケアマネジャー・地域包括支援センターに相談。
- 訪問診療の医師に訪問マッサージの同意書を書いてもらうこともできます。
※費用や対応範囲は医療機関によって異なります。詳しくは各医療機関にお問い合わせください。