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2023年12月15日
高齢者のむせこみ・誤嚥を防ぐ姿勢づくり|食事介助で見直す5つのポイント
「食事のたびにむせるようになった」
「お茶を飲むと必ず咳き込む」
「肺炎で入院したことがあり、また繰り返さないか心配」
高齢の方のむせこみは、誤嚥性肺炎につながる可能性がある重要なサインです。同時に、姿勢を整えるだけで大きく改善する場合があることは、あまり知られていません。
この記事では、家庭で見直せる姿勢のポイントを中心に解説します。
はじめにお読みください
嚥下(飲み込み)の評価と治療は、医師・歯科医師・言語聴覚士(ST)の領域です。むせこみが続く、発熱を繰り返す、体重が減っているといった場合は、必ず医療機関にご相談ください。この記事は、あくまで日常の姿勢を見直すための情報です。
なぜ姿勢でむせやすさが変わるのか
飲み込む力は顎の角度に大きく左右されます。
顎が上がった姿勢(上を向いた状態)では、喉から気管への通り道がまっすぐになり、食べ物が気管に入りやすくなります。反対に、顎を軽く引いた姿勢では気道が狭まり、誤嚥しにくくなります。
高齢の方は円背(背中が丸くなる)により、座ると自然に顎が上がる姿勢になりがちです。【高齢者の円背・背中が丸くなる】原因と進行を抑えるために家庭でできることもあわせてご覧ください。
食事のときに見直したい5つのポイント
【椅子に座って食べる場合】
- 足の裏が床につく高さに:足が浮いていると体が安定せず、姿勢が崩れます。踏み台を置くだけで変わります。
- 顎を軽く引く:やや前を見るくらいの角度が理想です。上を向かせないでください。
- テーブルの高さ:肘が自然に乗る高さに。高すぎると顎が上がります。
- 背中と椅子の間に隙間を作らない:クッションで支え、骨盤が後ろに倒れないように。
- 介助者は座って、同じ目線か低い位置から:立ったまま上から食べさせると、ご本人は顎を上げてしまいます。
特に最後の項目は見落とされがちです。介助する側が立っていると、ご本人は自然に顔を上げてしまい、最も誤嚥しやすい姿勢になります。
ベッドで食事をする場合
- ギャッチアップ(背上げ)の角度は主治医や看護師の指示に従ってください。状態によって適切な角度が異なります。
- 背上げの前にお尻の位置を奥まで戻すと、ずり落ちて顎が上がるのを防げます。
- 枕やクッションで後頭部を支え、顎が引けた状態を保ちます。
- 食後30分程度は横にならないようにすると、逆流を防げます。
姿勢を保つには身体の柔軟性も必要です
「顎を引いた姿勢が良い」と分かっても、首や胸まわりが固まっていると、その姿勢自体が取れません。
背中が丸まり、胸の前が縮み、首が前に出た状態が固定されていると、いくら座り方を工夫しても限界があります。姿勢は「気をつけ」だけでは変わらず、身体が動く状態であることが前提です。
医療保険が使える訪問マッサージでは、頸部・肩甲帯・胸郭まわりの緊張を和らげ、姿勢を取りやすい状態に整えるケアを行います。
ただし、嚥下機能そのものを改善するものではありません。飲み込みの訓練は言語聴覚士の領域です。私たちができるのは、姿勢の土台づくりまでです。
よくあるご質問
Q. とろみをつければ大丈夫ですか?
とろみは有効な手段のひとつですが、濃度は専門職の判断が必要です。濃すぎるとかえって飲み込みにくくなります。自己判断せず、医師や言語聴覚士にご相談ください。
Q. むせないのに肺炎になりました。
むせずに誤嚥する「不顕性誤嚥」があります。むせないから安全とは限りません。発熱の繰り返し、痰の増加、食事時間の延長は受診のサインです。
Q. 誰に相談すればいいですか?
まずは主治医へ。嚥下機能の評価が必要な場合、言語聴覚士や摂食嚥下に対応する歯科を紹介してもらえます。地域包括支援センターでも相談できます。
訪問マッサージオリーブの「無料体験・評価」をご利用ください
- 国家資格を保持する専門スタッフが、首・肩・胸まわりの可動域を評価します。
- ご自宅の椅子やテーブルの高さも実際に拝見し、調整をご提案できます。
- 体験と評価は無料。医師の同意書取得もサポートいたします。
仙台市および周辺地域にお住まいの方を対象に訪問しております。
まとめ
- むせこみは顎の角度に大きく左右されます。上を向かせないことが基本です。
- 介助者は座って、同じ目線か低い位置から。立ったままは最も危険です。
- 足裏を床につけ、骨盤を立てると姿勢が安定します。
- そもそも身体が固まっていると良い姿勢が取れません。
- 嚥下の評価と訓練は医療の領域。繰り返す発熱は必ず受診を。
